ご挨拶
「赤瓦の古民家を解体、廃棄してほしい。」そんな相談が偶然重なったことがきっかけとなり、八重山地域の古民家の保存・再生に関心を持ち始めました。
八重山地域の古民家は、現在、世界遺産となっている西表島や、国定公園内にある石垣島の山々から切り出された木材を使い、先人が時間を掛けて創り出しており、新たに同じような木材を使用して建物を建築することが出来ない、非常に貴重な建築物だと考えています。
このような歴史的価値のある資源を解体・廃棄してしまうのではなく、保存・再生していくことができないだろうか。また、保存再生だけではなく、より高い付加価値を付与し、地域の資源を生かした、より良い地域未来を創造していくことが出来ないだろうか、と考えました。
そのためには、
・現存する古民家を利活用するための情報の共有。
・古民家再生実現のための、デザイナー、設計者、技術者の育成。
・古民家再生・利活用事業策定のための、地域行政機関との連携。
・事業資金の取得に向けた、地域金融機関との連携。
・古民家を利活用した事業の運営者の募集。
等々、クリアするべき課題が多々あるのが現状です。
これらの課題をクリアするためには、地域住民の皆様はもとより、行政関係者の皆様、地域で活躍する企業の皆様など、この地域に生活するより多くの方々の協力が必要です。
一般社団法人八重山古民家再生協会は、
「未来の子ども達のために、歴史的資源を活かし、八重山地域のより良い地域社会を創造する。」
ひとつの、大きなチームでありたいと考えております。
運営者の我々も、この課題に全力で取り組みます。
より多くの、八重山地域に生活する皆様が、この活動に賛同し、より良い地域の創造のために、お力を貸して頂ければ幸いです。
一般社団法人八重山古民家再生協会の活動へ、御理解・御協力の程、宜しくお願い致します。
代表理事 味間 剛